その方にあった調整

人には多くの個性がありますが、そこにはある傾向、法則のようなものがあります。

何百という傾向が見いだされますが、施術の観点からみると12のタイプにわけて調整することが最も効率的なことがわかっています。

例えば、いつも頭をフル回転させているような人、あるいは逆にいつもくよくよと悩みが多いような人、こんな人は「頭脳型」と呼ばれ、前後のバランスを崩しやすくなります。クツの前やかかとがいつもすり減っているような方はこの傾向にあるかも知れません。

そういった人が腰痛になった場合、決まって痛みやゆがみを生じる場所があります。頭を支えている背骨全体の動きを中心としてゆがみが生じるためです。

また、何かあると、「食欲がない」、「食事がまずい」と言っているような人は、「消化器型」と呼ばれ、いろいろなことが消化器にしわ寄せがいき、消化器が活発になりすぎたり、緩慢になったりします。

このような人の腰痛は、先の「頭脳型」とは全く違う場所に、違う現れ方をします。

当然ながら、施術の方法も異なってきます。

他にも、「生殖器型」の場合には、骨盤内臓器に疲れがしわよせしやすく、骨盤のかたちに特徴が出てきますので、やはりアプローチの仕方が異なります。

例えば腰痛の調整方法は1種類ではなく、それぞれの体型別に何通りにもなり、場合によっては腰にはほとんど手をかけないで済んでしまうというようなことも起こります。

それぞれの体型に応じた全体のバランスをとることにより、痛みをその根本から解消し、また再発を防ぐことが身体均整法のタイプ別調整法の特徴です。